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2011年3月20日 (日)

誇りに思う

このたびの大震災で被災されたかたがたに心からお見舞い申し上げます。
あまりの悲惨さに言葉も無く、ブログに更新も自粛しておりました。

私の息子は東京消防庁のハイパーレスキュー隊員です。
先月二人目の子供(私にとっては孫)が生まれたばかりで、地震当日は非番で嫁さんの実家にいたそうです。
一昨日の夜中2時頃息子の嫁さんから、「非常呼集がかかり自転車で職場へ向かった。福島原発へいくようです」と連絡をもらいました。
ついにくるべき時が来た、と言う感じでした。
消防士の家族として、いつかはこういう日が来ることは覚悟しておかなければならないと常々思ってはいましたが、まさか本当にこういうことになるとは・・・・・
眠れぬ夜があけ、ニュースで流れる出発の様子を食い入るように見ましたが息子を見つけることは出来ませんでした。
機動隊や自衛隊は車外に出ずに放水できる高圧放水車を使って、車を入換ながら放水していましたが、東京消防庁は連続放水をするために海からホースをつなぐという作戦に出ました。当初は車に乗ったままホースを伸ばす予定でしたが、津波による瓦礫が多くて車輌が入れず、結局300m以上を100kg近いホースを人力で這わせたと言うことです。
無事に任務を遂行し、今は交代要員と交代して帰署したと言うことで、とりあえずほっとしました。
息子からのメール「昨夜の作戦、無事に成功しました!!過酷な勤務でメールすら出来ませんでした(汗)今日中に帰るみたいです。消防学校でメディカルチェックを受けるみたいです。」
放射線量も問題ないようでとりあえずよかったです。
先ほどNHKにて隊長さんたちの記者会見の模様をやっていましたが、記者の「一番大変だったことは何ですか」と言う質問に対して、第六方面本部の隊長さん(息子は第六です)が涙ながらに「隊員です、そしてその家族です。」とおっしゃってくれました。記者は「一番大変だった作業は?」と言う意味で質問したのでしょうが、それに対してこのように答えてくださった隊長さんに、思わずこちらももらい泣きでした。
常に部下のことを思ってくれているのだと改めて感じました。
私はこのような息子を持ったことを誇りに思います。
鳶が鷹を産んだとはまさに私のことを言うのでしょう。
しかし、息子は交代して帰ってこれましたが、現場には帰りたくても帰れないで決死の覚悟で戦っている東電社員や関連会社の人たち、機動隊や自衛隊、消防隊等、多くの人たちが戦っています。
皆さん、ぜひとも応援してあげてください。

政府の対応がどうだとか、東電がどうだとか批判する人がいますが、今はそんなこと言っている場合ではないと思います。
入閣要請を拒否したどっかの党首とか、今回の災害を天罰などと言ったバカ者は許せません。

ps.たった今無事に帰宅したとメールが来ました。

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コメント

体を張って放射線という見えない化物と勇敢に戦われ、そして見事に打ち勝ったご子息とそのチーム各位には心より敬意を表したく存じます。

まだ予断を許さない状況ではありますが、この放水で、最悪の事態を免れたようです。

我々日本国民にとって、文字通り救世主であったと、どうかお伝え下さい。

投稿: 穴熊 | 2011年3月20日 (日) 05時20分

ありがとうございます。

投稿: ozu | 2011年3月20日 (日) 10時11分

息子さん 重大な任務を果たされて、無事ご帰還されて良かったです。

いまは多くの方も 現場の献身的な努力と司令塔の能力不足は分けてしっかり認識されていると思います。第二次世界大戦後半の日本軍と同じような状況になってきたような印象です。

天罰といっても天罰が落ちたところが違っています。災害や戦争で被害を受けるのはいつも弱い人たちです。日本が目指すのは、そういう人たちを護って暖かい手をさしのべる国だと思います。

投稿: ゆうえん・こうじ | 2011年3月20日 (日) 10時12分

まずは、大変な任務を無事終了されて、本当によかったと思います。
最近の若者はなんてよく言われますが、まだまだ使命感を持って献身的に仕事をする若者が多いことには救われる気分です。

仙台の方々も含めて、こんな身近に震災に関わっている人がたくさんいるなんてことは初めての経験です。
どんなニュースを見ても自分の事のように心配になってきます。
現場の人のご苦労は想像できないくらい大変だと思います。

ゆうえん様も言われているように、現場の大変さに比べて、首脳部の危機管理能力のレベルは低いと思われてもしかたないように思います。

それでも、直属の上司が部下想いの人だったのは幸せだと思います。

投稿: 初瀬春日 | 2011年3月20日 (日) 10時35分

ゆうえんさん、初瀬春日さん、コメントありがとうございます。
先ほど息子と直接電話で話して、とりあえずほっとしたところです。
東京消防庁は、出発式に際し第六ハイパー基地に消防総監が来て、一人一人全員と握手して送り出してくれ、また任務終了して帰るときも、ヘリで現地まで来てご苦労様とまた一人一人と握手してくれたと言っていました。
さすが東京消防庁は違うなと思いました。

投稿: ozu | 2011年3月20日 (日) 11時50分

ニュース報道で「素晴らしい、なんと勇敢な活動なんだろう」と感動していましたが、ozuさんのご子息だったとは!

今回の震災、ほんとうに被害の大きさに驚くばかりか、東京地区においても余震と電力供給の不安定さに怯えるばかりの私ですが、勇気ある行動をされる方々に、ほんとうに励まされます。

私も、怯えているばかりではいけないので、本日自室改造の締めくくりを開始、そろそろOナローレイアウトも、車両工作についても開始する予定であります。

投稿: | 2011年3月20日 (日) 16時37分

ムさん、私も始めています。
と言うか、気を紛らすために手を動かしていると言ったところですが、そろそろ本格的に動き出そうと思っています。

投稿: ozu | 2011年3月20日 (日) 17時37分

本当に「ありがとう」と言いたいです。
こんなときいつも思うのは、私のように独り身で、家族の少ない者が命をかける仕事をするべきではないか、と自分の情けなさに腹が立ちます。

投稿: つのすけ | 2011年3月22日 (火) 06時24分

つのすけさん、ありがとうございます。
本当は私のような人生先の見えた者が行くべきなのでしょうが、ああいう仕事は毎日訓練し鍛えているものでなければ出来ません。
今はメディアでも取り上げて注目されていますが、現場には自衛隊や機動隊、東電の下請けや孫受けの社員たちがたくさん戦っていると言うことです。
私など、毎日変わらぬ何も出来ぬ日々をおくっています。

投稿: ozu | 2011年3月22日 (火) 09時49分

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